【見直し必須!】プログラミング教育必修化。これまでの「教え方」で気をつけるべき3つの習慣

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プログラミング教育の必修化は「教え方」抜本的見直すことが必要

プログラミング教育必修化に沸く、日本の教育業界ですが、プログラミング教育は「プログラミング言語を教えること」ではなく、「プログラミングというエッセンスを使って論理的思考力を養うこと」というのは様々なメディアでも発信されていますし、この記事をお読みいただいているあなたも周知の事実だと思います。

 

ですが、論理的思考力を養うためには見直すべき大事なことがあります。それが「教え方」です。

 

教育に携わる全ての方が対象ではありませんが、少なくとも「教え方」に問題があると、新しい学習指導要領に反する結果を生んでしまう可能性が高いのです。

 

今回は、プログラミング教育の必修化で気をつけるべき習慣を3つ紹介します。もし、あなたがいずれかに当てはまる場合はぜひこの機会に見直してみてはいかがでしょうか。

プログラミング教育必修化で見直すべき「教え方」

①答えだけを教える

答えだけを教えるのは言語道断です。この方法では結果として何も理解を得ません。

 

私も教育をしていると、問題を与えた時に考えることをしない方を見かけます。理由は色々とあると思いますが、よくあるケースが、答えを教えてほしいというものです。このクセは、特に教える対象が大人になるほど治すことが困難になります。

 

学習は答えを教えてもらうことが当たり前になってしまい、その他の行動は異常なものと捉えられてしまいます。「考えてみましょう」と言っても、目を点にされてしまい先に進めません。

 

答えを教えるのはNGです。また、よくあるケースで、教える時間がなくなってしまい、ついつい駆け足で答えだけを教えて終了するのは絶対にやってはいけません。これは教え手の怠慢にしかすぎず、何も得るものがないからです。

 

仮に答えを教えるにしても、まずは考えることから始めましょう。

 

また、次に紹介する考え方を教えることも併用することで答えに行き着くプロセスが学べますが、これも一歩間違えると、先に答えを知らないと先に進めなくなってしまうことに変わりありません。

②考え方を教える

考え方を教えるにしても注意が必要なポイントがあります。それは、考え方を固定化して教えてしまうことです。

 

考え方は、ある目的を達成するためのプロセスです。そのプロセス自体を教えること自体は悪いことではありませんが、プロセスのキモを教えることを外さない方が良いでしょう。

 

プロセスのキモとは「ある目的を達成するために必要な絶対条件」を示します。

 

例えば、あなたが家から50km離れた親戚の家まで、1時間以内で行く場合のプロセスを考えたときのキモは「どんな交通手段を使うか?」というものになるでしょう。

 

歩いて行くという判断をした場合、オリンピック選手でも到底たどり着ける時間ではありません。

また、仮に車を使うとなった場合でも、どんなルートを通るのかや、その間でコンビニに寄ろうが、ガソリンスタンドで給油しようが、目的に大きく影響するものではないでしょう。

 

ここで、教え手の立場として、プロセスを教えるときのこと考えてみてください。

家から親戚の家にたどり着くためのプロセスが10個の手順を踏む必要がある場合、どちらの方法が教える側として楽でしょうか。

 

  1. 1から10まで教える
  2. 10個の中で重要な条件部分のヒントを与える

 

おそらく、「1」を選んだ方もいらっしゃると思いますが、これはNGパターンです。プロセス、つまり、考え方の答えを教えていることになります。

 

また、「2」を選んだ方も注意いただきたい部分があります。それは、重要なポイントの答えを教えると、「1」の結果とさほど変わらない結果になってしまいます。つまり、ヒントを与えるに留めるのが良いです。

 

先ほどの例の場合「どんな交通手段を使うか?」がポイントになりますが、ここで徒歩にするか?自動車にするか?を判断するのが重要だと伝えた場合、次からはそこにしか意識が向きません。

 

あくまでも伝えるべきは「目的を達成するために重要な部分はどこなのか?」を伝え、あとは考えさせることです。

 

そのためには、ヒントを与えつつ、重要なポイントはどこかを発言してもらう、グループワークで考えてもらうなど、とにかく相手が思考を巡らすための促し方が必要になります。

③一方的に教える

これも重要なポイントですね。教え方にはインタラクティブ性(双方向でのコミュニケーション)が求められるのです。

 

教え手が一方的に話をして、聞き手は単純にノートに聞いた内容や、黒板やホワイトボードに板書された内容をメモしていくのは何も学びを得ません。

 

また、インタラクティブ性=教え手と聞き手のキャッチボールであることは間違いないのですが、ここでもやってはいけないこととしては「分かりましたね?」と聞くことが挙げられます。

 

「分かりましたね」は聞き手への質問にも思えますが、裏を返せば「こっちは教えてるんだから分かったって言ってください」と指示しているのとほぼ同じです。

 

本当に分かったのかを聞きたい場合は、問題を出してその答えを聞く方法が良いでしょう。また、理解した内容を要約してもらう質問の仕方も効果的です。

教え方に変革がないと学びも変革しない

今回ご紹介した3つの教え方のいずれかに心当たりがある方もいらっしゃると思います。また、軌道修正するにしても見についてしまったものを治すのはなかなか大変なものです。

 

ですが、意識をすれば治すことができるものである言っても良いものばかりなので、ぜひ確認してみてください!

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