【プログラミング教育本番】AI時代とは何か?

最終更新日

来るべき2020年度のプログラミング教育本番に向けて、政府や民間企業、そして各学校の教員のみなさまも活動が本格化しているのではないでしょうか?

 

一方で世間に出回っている教育ツールの部類を見てみると、まだまだ「プログラミング教育」ではなく「プログラミング」を覚えるのに必要なものが大半を占めているようにも思えます。はたして、本当にこれらを駆使するとプログラミング教育が完成するのか?この教育の先には何を見据えれば良いのかを改めて考え、来るべき「AI時代」を見つめ直してみたいと思います。

そもそもとしての「AI時代」とは?

プログラミング教育に関連する文書にはそこかしこに登場する「AI時代」というキーワード。昨今ではAI(人工知能)が発達して人間の行ってきた仕事の肩代わりをしてくれたり、人間では不可能な仕事を一手に引き受けてくれたりと、社会の一部として浸透してきています。このことから、雰囲気でAI時代を理解しているという方もいらっしゃると思いますが、本来の「AI時代」の定義は何なのでしょうか?

 

例えば、プログラミング教育の参考文献として有名なつぎの3冊から「AI時代」の定義について見ていきましょう。

 

  • プログラミング教育の手引(第二版)
  • 小学校学習指導要領(平成29年開示)
  • 未来投資戦略2018

 

プログラミング教育の手引

AI時代の定義無し

小学校学習指導要領

AI時代の定義無し

未来投資戦略2018

AI時代の定義無し

 

じつは「AI時代そのもの」について明確な定義をしているページが見当たらないのです。

 

ですが、プログラミング教育の大もととなっている「未来投資戦略2018」には「AI時代」というキーワードを扱っているページがいくつか存在しています。

 

「未来投資戦略2018」P.14 AI 時代に対応した人材育成と最適活用 

AI 時代には、高い理数能力で AI・データを理解し、使いこなす力に加えて、課題設定・解決力や異質なものを組み合わせる力などの AI で代替しにくい能力で価値創造を行う人材が求められることに鑑み、教育改革と産業界 等の人材活用の面での改革を進めるとともに、「人生 100 年時代」に対応し たリカレント教育を大幅に拡充する。 

 

AI時代の明確な定義はないものの、教育という観点で物事を見た場合は上記の文面がいちばん定義に近いかもしれません。

  • 高い理数能力で AI・データを理解し、使いこなす時代
  • 課題設定・解決力や異質なものを組み合わせる力などの AI で代替しにくい能力で価値創造を行う時代
  • 人生 100 年時代

 

つまりは、AIと人間がうまく役割分担をしながら適材適所で活躍する協調の時代と呼べるのではないでしょうか。

プログラミング教育は導入部分

AI時代を生き抜くためにはプログラミング教育が重要な施策であることはご理解いただけていると思います。ですが、世界に目を向けてみるとプログラミング教育で騒いでいるのは日本しかないことがわかります。

 

実は、これは日本が先端を行っているのではなく、反対に「遅れをとっている証拠」なのです。

 

例えば、お隣の韓国では2000年代前後からプログラミング教育の導入について国家プロジェクトとして検討を進めており、「スマート教育」として導入が開始されています。しかも、このスマート教育の導入が始まったのは2011年のこと、この時点で日本から遡ること9年も早く動いています。

 

また、ITの本場アメリカにおいても同様に2009年ごろには国家予算を投入してSTEM教育を開始しています。このSTEMについては「Science」、「Technology」、「Engineering」、「Mathematics」の頭文字を取ったもので、プログラミング意外の理工学的な分野を取り扱っていることが特徴的です。

 

韓国とアメリカだけを例に挙げても、これだけ力の入れ方が違うのです。同じく先進国である日本のプログラミング教育は導入部分にすぎません。このままではAIどころか、他の諸外国とも協調する術を失ってしまうのではないでしょうか。

 

もちろん、日本人は地道に積み上げてきた成果もありますし、全ての国民が劣っているということを言いたいわけでもありません。これからの未来を担う子どもたちにもっと広い視野をもって成長してほしいという思いからあえて現状をお伝えしている次第です。

変わるのは子どもたちの環境だけではない

今回主に取り上げている未来投資戦略2018の中には「リカレント教育」というキーワードが登場します。プログラミング教育にフォーカスすると、対象となるのは子どもたちが中心となっていますが、この「リカレント」は「学び直す」というような意味合いが込められています。

 

人生100年時代と言われる世の中です。子どもたちだけではなく、我々大人も新しい学びを得て全員でAI時代に対応する人材となるべきなのです。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする