【ざっくり分かる】AIと機械学習って何が違うの?

最終更新日

日本国内で騒がれはじめた「AI時代」というキーワード。もはや日本の国家レベルで来るべきAI時代への取り組みになっています。

 

「プログラミング教育」という取り組みも、この時代に向けた準備の一環となっています。ですが、国内の教育界隈では一部の有志を除き、「AIって何なの?」とか「プログラミング教育とどう関係があるの?」と言った雰囲気が流れています。

 

今回は来るべき「AI時代」の主役とも呼べる「AI」と合わせて「機械学習」というキーワードにも焦点をあてて解説していきます。

AIとは何か?

まず、AIというキーワードから見ていきます。AIはもちろん「人工知能」のことで、機械に「考えたり」、「勉強したり」と、人間などの生物と同様の思考を人工的に割り与えられたものを指します。ひと昔前までは、ドラえもんやトランスフォーマーなど、意思を持った機械というのはずいぶん未来の話のように思えましたが、いまとなっては徐々に現実的なものになっています。

 

話を戻すと、AIは人工的に作り出された「思考するため」の機能です。現在ではかなり一般的なものとなってきました。例えば、エアコンが人の居場所や温度を検知して風量や室温を自動調整してくれたり、スマートフォンで撮影した写真を自動的に撮影地、撮影日、または被写体に応じて整理してくれたり、最近では車の自動運転機能もAIの機能を使って道路状況などを判断しています。もちろん、AIと言えばロボットを連想する方もいらっしゃるでしょう。ロボットにももちろんAIは搭載されています。

 

昨今では「AIだから当たり前」という認識にもなりつつありますが、前述の機能でAIはどのようなことを行っているでしょうか?深い話をすれば様々なことをやっていますが、まず共通しているのは「雰囲気を捉えています」例えば、エアコンは部屋の中にいる人が「暑そうだな」とか「寒そうだな」という「雰囲気」を呼んで、室温を調整してくれますし、車は道路状況から「ここは速度を落とさないといけないな」とか「一時停止しないといけないな」という「雰囲気」を呼んで運転しています。

 

「雰囲気」と言ってしまうとかなりテキトーなイメージを持ってしまいますが、これは言い換えれば「あらゆる条件から思考して操作をする」ということになります。

 

では、AIは無数にある条件からどのようにして思考するのでしょうか?その答えとなるのが「機械学習」です。

機械学習とは何か?

AIは機械学習によって成長しています。機械学習とは、AIが取得した情報を記憶し、その中から独自にルールやグループを作り出す技術です。人間の場合はこれらを自然と行っています。例えば、クラスの中にいる子どもたちの出席番号や性別といった属性からグループを作り出すということは誰でもできる思考ですが、生まれ持ってそれができるのではなく、これまでの経験から得た知識を基に行っています。

 

AIの場合も最初は赤ちゃんと同じような状態なので、誰かの教え(プログラム)が無いと何もできませんが、機械学習を使うことによって、1から10までの手順を教えなくとも、得た情報を使って自ら考えて行動できるようになります。

 

機械学習を使うことによってAIはそこそこのルールを学習できますが、まだまだ人間と同様、もしくはそれ以上の思考を手に入れるに至りません。機械学習を超えた知識の習得には「深層学習」という方法が必要です。

 

「深層学習」は「ディープラーニング」とも呼ばれており、人間の脳の構造をAIに糖鎖したようなイメージです。これによって、ある一定のルールやグループ化がメインであった機械学習を超えて、自らデータを分析し、学習内容を思考するという処理が可能となってきました。前述の写真から被写体の整理をする機能も「人の顔」の特徴をみずから分析してグループ化するという一歩進んだ機能なのです。

AI時代を生き抜くにはAIを受け入れることが必要

今回はAIや機械学習の概要をざっくりと紹介しました。ですが、今後はこれらの技術は「当たり前」の存在で、かつ、それらを使いこなすことが必要な時代です。AIの活用には「ビッグデータ」という情報も欠かせないところですが、解説はまた別の機会にするとして、来るべきAI時代にはこれらの特徴を理解して活用できるようになっていきましょう。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする