【プログラミング教育に困ったときのテクニック】問題発見は仮説検証してみよう

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論理的思考力を養う際に、アルゴリズムや問題発見などを意識していらっしゃる方も多いと思います。ですが「仮説検証」はできていますでしょうか?

 

「問題」を発見し、それらを解決するために「課題」を見つけるというプロセスが正しく回っていたとしても、果たして「その課題」自体が正しく設定されているのか?今回は「問題」と「課題」の間で臑兪用な「仮説」について解説します。

仮説は課題の方向性を決める

ある事例をもとに、そこに潜む問題は何か?課題として何が挙げられるか?小学校高学年から本格的に導入される内容だと思います。ですが、問題発見から課題設定までが一方通行になってしまうことはないでしょうか?

 

もちろん、学習時間には限りがあります。とはいえ、一方通行のプロセスを教えていては、プログラミング教育ではない従来型の教育を形を変えて教えているのと同じになってしまいます。例え時間に限りがあるとしても様々な可能性を検討するというプロセスが必要です。そして、様々な可能性を検討するうえで重要な要素が「仮説」なのです。

 

まず「仮説」の意味ですが、筆者は「確定ではない方向性」と位置づけています。つまり、課題設定を行うにしても方向性があってこそ可能であると考えています。わかりやすく言えば、脱出ゲームや迷路など、ゴールの位置がわからくても、まずは東西南北のどちらかの方向を決めて進まないと前進しないような感じでしょうか。

 

実際の問題解決には「問題発見」→「仮説設定・検証」→「課題設定」の順番になります。この流れを理解しないまま問題解決を行う授業を進めても良いアウトプットは生まれない可能性が高いですし、問題解決能力を養うことができていないと言っても過言ではありません。

 

なお「仮説」には設定と検証という2つの動作がありますが、実際のところは検証作業を「課題」のひとつとして設定することも多いです。

より良い仮説検証の方法

それでは、実際に仮説検証の例を考えてみたいと思います。今回は、飼育委員のAさんとBさんが、うさぎの世話について議論しているケースで考えてみましょう。

問題

最近うさぎに餌やりをしても食べないことが多くなってきた。

元気も無くなっているので、なんとかしないといけない。

仮説

  • いつもの餌に飽きてしまっている
  • 病気にかかっている
  • ストレスを感じている   等

仮説検証

  • 餌を変えてみる(すぐに準備できれば)
  • 病気の可能性があるので動物病院に連絡して症状を確認する
  • 飼育小屋周辺の環境に変化が無いかを調べてみる

ここで、優先すべきは病院に連絡することでしょう。仮説検証を行う場合でも優先度をつけて対応することを心がけます。今回は、病気にはかかっていなかったとしましょう(例とはいえ動物を病気にしてしまうのはかわいそうなので)。また、病院で色々と聞いてみたところ、最近飼育小屋を引っ越ししたことに原因があるのではないかというアドバイスがもらえたとします。

仮説検証(つづき)

飼育小屋を前の場所に戻してみると、うさぎが元気になった!

課題

飼育小屋をもとの場所に戻せるよう先生に依頼する。

 

以上のように、仮説検証によって見えてくる様々な原因(または新たな問題)がよくあります。例えば、ここで安易に餌を変えるだけでは何の解決にもならないかもしれないですし、病院で診察をしてもらうだけでもダメだったかもしれません。

仮説検証は日常にアンテナを張り巡らせる

仮説検証では常にアンテナを張り巡らせる必要があります。色々な可能性を探るためには様々なことに興味をもち、考える習慣が重要です。

 

子どもたちは大人が思っている以上にアンテナの強度も強いので、我々は強度をさらに高めることができるように支援していきましょう。

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