【初心者向け解説】ネットワークの基本:無線とは?【ICT】
理解できる内容
- ICT機器に関連の高い無線の種類
- 無線に関連する用語
- 無線と有線のメリットデメリット
種類の豊富な無線
ICT機器を使用するにあたって、最近では有線ではなく無線を使う機会が増えています。
筆者の場合も教育現場や、私生活でも有線より無線を使うことが多いです(有線が好きではないというのが大きな理由ではありますが)。
ひと昔前までは、無線といったら、トランシーバーのような、電話を介さず音声のやりとりをする道具を指すこともありました。
現在ではどのような種類の無線が、どのような場所で活躍しているのか?今回はこちらについて解説します。
まず、ICT機器を用いた教育の現場で登場する無線ですが、
- Wi-Fi
- Bluetooth
- テザリング
などが挙げられるでしょうか。以下にそれぞれの特徴について記載します。
Wi-Fi
ワイファイと読みます。Wi-Fiは大きな分類では無線LANなのですが、少し詳細に言えば、無線LANの中の規格です。
規格とは、製品などの共通した決まりごとやルールを指します。昨今の無線LAN機器は大体この規格に適合しているものが多いです。
Wi-Fiの素晴らしいところはこの規格によって、パソコンやスマートフォン、タブレットの他様々なICT機器がID(SSID)とパスワードを入力するだけで簡単にインターネットにつながるため、利用者は細かい内容を気にしなくても良いからなのです。
Bluetooth
ブルートゥースと読みます。前述のWi-Fiとは異なり、短距離間での簡易的なデータ通信を行うことを想定された規格です。
「短距離間での簡易的なデータ通信」というとピンとこないかもしれないですが、例えば、スマートフォンと無線のイヤホンやヘッドホンがイメージしやすいでしょうか。
bluetoothはおよそ、10mの圏内を想定した規格です。イヤホンの他、パソコンと無線のマウスやキーボードのように、1対1での通信を得意としています。
また、短距離でかつ、1対1などの制約を設けている変わりに、消費電力も少ないこともあり、昨今では様々ばモバイル周辺機器で活用されています。
テザリング
テザリングは、スマートフォンをインターネットの接続拠点(アクセスポイント)にする方法です。
最近のスマートフォンでは標準的に使える機能ですし、モバイルルーターの変わりにテザリングを使われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
前述の2つのような規格ではなく、あくまで、スマートフォンを介してインターネットに接続するための手段を指します。
例えば、テザリングの方式には、Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリング、USBテザリングが準備されており、利用者は状況に応じてこれらの接続方式を変えることができます。
無線に関連する用語
無線の種類についてなんとなくご理解いただけたと思います。ですが、無線がまだまだ苦手という方には更にやっかいだと思われるのが、接続に関連する用語があることではないでしょうか?
次に無線に関連する用語について解説します。
アクセスポイント(AP)
無線LANのルーターのことを指していると考えていただいて構いません。無線LANルーター1台=アクセスポイント1箇所にあたります。
SSID(Service Set IDentifier)
アクセスポイントの名前です。
ペアリング
Bluetoothに対応した機器同士を紐付ける作業です。前述のとおり、Bluetoothは1対1の通信なので、通信相手を決める作業にあたります。
無線と有線のメリットデメリット
昨今では無線はいたる所で活用されていますが、有線よりも優れているのかと言えば、そういうわけではありません。
最後に無線と有線のメリットを整理してみましょう。
無線のメリット
無線のメリットはケーブルが不要のため、場所の制約が少ないのが最大のメリットと言えます。接続する機器の数だけ有線のケーブルを準備したり、ケーブルを配線するといった手間がありません。
かく言う筆者も有線のケーブルがごちゃごちゃした(すぐ絡まる)のが苦手なので無線機器をよく利用しています。
無線のデメリット
反対に、無線のデメリットは、配線が不要な分、電波干渉に弱い部分でしょう。
例えば、外出中に無線のイヤホンで音楽を聞いていた際に他の無線と混線してしまい音が飛んでしまったり、操作できなくなった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、無線機器は接続する側もされる側もどちらも電力を消費するため、適宜充電などが必要です。
有線のメリット
では、次に有線のメリットですが、配線の煩わしさはあるものの、反対に混線のリスクが少なく、無線よりも通信が安定します。
動画などの大容量の通信が必要な場合は無線よりも有線の方が良いでしょう。
有線のデメリット
有線のデメリットとしては、配線が挙げられます。接続する機器の数だけケーブルを準備し、かつ必要な長さも考慮が必要です。
また、ケーブルの扱い方によっては接続口のツメが折れてしまったり、ケーブルの内側が断線してしまって通信できなくなるなど、物理的な問題が発生します。