【プログラミング教育に困ったときのテクニック】自分の意見をより引き出す「なぜなぜ傾聴」

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教育だけにとどまらず、相手の意見がいまいち読み取れない、内容が薄い、的を得ていないなど、コミュニケーションに難儀した経験はありませんか?

 

もし、あなたの話の聽き方に問題が無いとするのであれば、相手の考え方に問題があるのかもしれません。ですが、ここで相手を責めていても何も解决することはないでしょう。

 

今回は、上手く相手の意見を引き出すためのテクニックとして「なぜ」を使って誘導する「なぜなぜ傾聴」について解説します。

「なぜなぜ」はトヨタ自動車の分析手法

「なぜなぜ」というフレーズを聞いてトヨタ自動車の「なぜなぜ分析」をイメージされて方もいらっしゃるでしょう。今回解説する「なぜなぜ傾聴」は、その「なぜなぜ分析」を参考にしています。

 

そもそもとして「なぜなぜ分析」は、顕在化している問題に「なぜ」という疑問を投げかけて、更に奥底に眠る問題の本質を引き出すための分析手法です。「なぜなぜ分析」は反省の本質を捉えた方法と言えます。人は問題を分析する際、表面上に見える情報をもとに判断してしまう癖があります。

 

その理由としては、考えることが面倒であったり、そもそもとして考え方がわからなかったりと、性格や経験によって様々だと思います。また、問題が発生した場合は「早く済ませたい」と思ってしまうのは人として当たり前の心境です。

 

とは言え、問題を根本から解决しないとまた同じことを繰り返してしまうのは元のもくあみ。そうならないように「なぜなぜ分析」は存在するのです。

 

例によって料理を題材に流れを解説してみたいと思います。今回は「たまご焼き」を焦がしてしまった場合の「なぜなぜ分析」です。

ケース:たまご焼きが焦げた

  • 1回目の「なぜ」:なぜ、焦げてしまったのか? → 焼き時間を間違えた(その他にも原因はあるかもしれないですが、わかりやすく今回は1つにしぼります)
  • 2回目の「なぜ」:なぜ、焼き時間を間違えたのか → いつもの経験則でしか時間を判断していなかった
  • 3回目の「なぜ」:なぜ、いつもの経験則のとおりなのに失敗したのか → いつもよりも卵の数は少なかった

と、いうように、なぜを繰り返していくと問題の本質が見えてくるというものです。今回はシンプルなケースで3回の「なぜ」で紹介していますが、トヨタ自動車では本来、5回繰り返していたそうです。

 

「なぜなぜ分析」については、問題の本質にたどり着くための方法です。次はこれを流用した「なぜなぜ傾聴」について解説します。

「なぜなぜ傾聴」は相手の気づきを促す質問手法

さて、ここからが本題の「なぜなぜ傾聴」です。先に、ポイントとして、これは「質問」でありながら「質問攻め」ではありません。なんだか分かるような分からないような表現ですが、これは名称にあるように「傾聴」です。

 

「傾聴」というのは相手を理解するための話の聽き方です。元々はカウンセリングの技法でもありますが、カウンセラーでなくともほんの少しの心がけで近しいことはできます。とは言え、カウンセリングができるようになるわけではないので、予めご了承ください。

 

「傾聴」は文字どおり相手の話を聴くのと同時に、相手の考えを深掘りさせるきっかけを作ります。この「傾聴」と「なぜなぜ」を組み合わせて相手の意見を引き出していくのです。

 

概念を深く解説しているとキリがないので、次に簡単なケースを用いて「なぜなぜ傾聴」をやってみたいと思います。

やってみよう「なぜなぜ傾聴」

なぜなぜ傾聴を始める前に、気をつけていただきたいポイントがあります。

  1. 自分の意見を考えない
  2. 相手の意見に集中する
  3. 相手になりきる

話を聴く際には、自分の意見を考えずに相手の意見に集中しましょう。相手は自分の意見を懸命に伝えてくれています。その際に、あなたの頭の中で「相手は何が言いたいのか?」とか、「次にどんな質問をしようか」と考えていては意識が自分に集中してしまっています。

 

イメージとしては、頭の中を空っぽにして相手の話を聴く勢いです。準備ができたら次に実践をやってみましょう。

 

例えば、相手の話に結論が見えなかった場合、次のように質問をしてみましょう。ここから頭の中は余計なことを考えずに相手に集中します。

 

「なぜそのように考えたのですか?」

 

そうすると相手の中では思考のスイッチがオンになります。あとは次に出てくる発言に対して、改めてなぜを問うていきます。コツは、質問する内容はあなたの疑問ではなく、相手の思考になる必要があります。先ほどのたまご焼きの例で「なぜなぜ傾聴」をしてみましょう。

 

あなた:なぜたまご焼きが焦げてしまったのでしょうか?

相手:いつもどおりに焼いたつもりなんですけど・・・

あなた:なぜそのように考えたのですか?

相手:うーん、いつもの作り方で作ったので・・・

あなた:なぜ、いつもの作り方で上手くいかなかったんでしょう?

相手:作り方を確認しなかったからですかね

あなた:どんな作り方ですか?

相手:いつもは卵を3つ使うんですけど・・・

 

決してこのように誘導するべきとお伝えしているのではなく、あくまで一例です。また、なぜなぜ傾聴は必ず、なぜをつけないと行けないわけではありません。相手が連呼しているキーワードを拾ってあげるだけでも同様の効果を発揮します。

 

実際にやってみると、最初はなかなかうまくいかないと思いますが、この方法を使えば、自然と問題の本質にたどり着くと同時に、ロジカルに物事を捉えるトレーニングにも繋がります。ぜひ試してみてください。

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