【あなたはどっち派?】教科書は電子書籍が良いか?紙書籍が良いか?について考えてみた

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教育のICT化によって、さまざまなものが電子化されてきました。特に紙媒体などの電子化は目まぐるしいものがあり、ノートはタブレットになり、黒板は電子黒板へと進化しています。また、教科書は電子書籍を使用するケースもあると思いますが、果たしてすべて電子化する必要があるのでしょうか?今回は教科書は紙書籍が良いのか?電子書籍が良いのか?について考えてみたいと思います。

結論としては「両方あるべき」

いきなり結論から書いてしまうと、筆者は「両方ともあるべき」だと考えています。

 

理由は単純で、どちらにも良さがあるからです。世間ではペーパレス化が騒がれていたりもしますが、学習の世界においては完全ペーパレスはむしろあってはならないものだと考えています。電子書籍と紙書籍にはそれぞれのメリットがありますので、まずはそちらをピックアップしてみたいと思います。

電子書籍のメリットとデメリット

メリット

  • かさばらないので保管に困らない
  • 様々なデバイスで閲覧できる
  • 書籍内の検索ができる

デメリット

  • 本全体の構成が把握しずらい
  • 紙書籍で販売されているものが電子化されていない場合が多い
  • 購入するにしても安いわけではない

 

電子書籍はデータで管理するため、物理的なスペースを必要としません。また、データという特性上、コピー(もしくは同期)できればスマートフォン、タブレット、パソコンなど環境を問わずいつでも閲覧可能です。更に電子書籍はキーワードなどの検索に強く、紙書籍でよくある「あの話が出てくるページが出てこない」がありません。

 

反対に、物理的に見えないものでもあるため、ページのボリューム感がつかみにくい欠点もあります。これまで紙書籍を読む際に全体の構成を掴むところから入る方は非常に取っ付きにくい部分ではないでしょうか。また、電子書籍で販売されているものは紙のものよりも取り扱いが少なく、決して安いものではありません(筆者の経験上では、紙書籍とほぼ同じ価格)。

 

どうしても電子化して持ち運びたい場合は、一旦、紙書籍を購入して自炊(紙書籍を自ら裁断して1ページずつスキャンする作業)するしかありません。

紙書籍のメリットとデメリット

メリット

  • 本全体の構成が把握しやすい
  • メモなど書き込みしやすい
  • 手にとっている感覚がある

デメリット

  • 保管場所の確保を考えないといけない
  • 複数持ち運ぶ場合はかさばってしまう
  • 検索しにくい

紙の書籍の場合は、電子書籍のメリットがそのままデメリットになっています(それもそのはずで、紙書籍のデメリットを解决したのが電子書籍なのですから)。ですが、電子書籍が普及しきれていないのはやはり、紙書籍のメリットが強いからなのではないでしょうか。

 

紙書籍の場合、物理的な「本」そのものが情報になっています。例えば、検索こそしにくいものの「だいたいのページ感」で重要なページを認識していたり、ペンさえ持っていればいつでも書き込めます。書き込みについては電子書籍でも可能ですが、スタイラスを準備したり、書き込み機能があるリーダーで読まないといけなかったりと前提条件があります。

 

また、よく本を読んでいる方であれば、紙質などの手から伝わる感覚も重要な要素として見ているかたもいらっしゃるのではないでしょうか?例えば、週間誌等は少々質の悪いザラザラとした感触の紙にインクの匂いがしていたりと、触覚や嗅覚も使って本を読んでいるようなイメージです。

大切なのは「読み方」

紙でも電子でも、どちらの媒体でも状況や好みに合って使い分けをするのが良いでしょう。大切なのは媒体の形式ではなく、あくまで「読み方」にあると思います。

 

例えば、あなたは本を読むときに最初から順番に読んで終わっていませんでしょうか?そして、読み終わったあとに本の内容が頭に残っていないといったことがありませんでしょうか?これが、マンガや小説など、ストーリーのあるものであれば問題はないのかもしれませんが、教科書やビジネス書はそうもいきませんよね?

 

これはつまり「読み方」ができていない証拠だと思います。私の場合は、本を読む際はペンを持って読むようにしています。気になったところに線を引き、自分の考えを書き込んだりしています。この方法が正解というわけではないのですが、重要なのは、本を読む際に「明確な目的」があって読むか否かです。

 

なんとなく本を読んでいるだけだと、文字が目に写っているだけでインプットにはなっていません。「なぜその本を読むのか?」という課題と「その本を読んで何が知りたいのか?」というゴールを設定して読むことをオススメします。

筆者流「紙書籍」と「電子書籍」の使い分け

最後に筆者流の「紙書籍」と「電子書籍」の使い分け方を紹介します。こちらも100%の回答というわけではなく、あくまでも筆者なりの使い方を共有するだけですので、参考にしてみてください。

紙書籍の使い方

紙書籍は、勉強をする際に使っています。メリットの部分でも書きましたが、紙はすぐにメモがとりやすいので便利です。また、本を読む際はテーマを設けて、その解决に繋がりそうなページを重点的に読んでいます。関係無いと思われる部分もさっと斜め読み程度で見ておきます。

電子書籍の使い方

電子書籍は、講義で使うテキストや参考資料となる本をメインで入れています。テキストは毎日何冊も持ち歩いているのは大変ですし、また、講義で使用する参考資料なども合わせて手元に持っておけるので便利です。また、紙書籍で読んでいたもので使用頻度の下がってきたものを電子化させる(もしくは同じタイトルの電子書籍を買う)ことで、保管スペースの削減も行っています。

 

以上は、あくまで筆者の使い分け方です。あなたも状況に応じて紙書籍と電子書籍を使いわけてみてはいかがでしょうか。

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