フローチャートのループの書き方|繰り返し処理を図形と例で解説

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フローチャートでループ(繰り返し処理)を書くときは、同じ作業を何度も並べるのではなく、「どの条件で続けるか」と「どこで終わるか」を明確にすることが大切です。これはプログラミングだけでなく、業務フロー、データ処理、RPA、マニュアル作成などでも役立つ考え方です。

ループの基本図と書き方

繰り返す処理と条件判定を置き、続ける側の矢印を処理へ戻し、終わる側をループの外へつなぎます。次の図は、草がある状態から草を抜き、まだ残っていれば繰り返す例です。

草を抜いたあと、草が残っているかを判定する後判定のフローチャート

  1. 長方形に、繰り返す処理「草を抜く」を書く。
  2. その下のひし形に「草が残ってる?」と書く。
  3. 「残っている」の矢印を「草を抜く」へ戻す。
  4. 「残っていない」の矢印を「終了」へつなぐ。

この図は、処理のあとに条件を確認する後判定です。最初から草がない場合に一度も処理しないようにするなら、条件判定を処理の前に置く前判定にします。

下では、ループ端記号を使う書き方や、回数・状態による条件の決め方も確認できます。

たとえば、一覧データを1件ずつ確認する、在庫がなくなるまで発注候補を処理する、条件を満たすまで入力内容を見直すといった場面では、同じ流れが何度も発生します。この記事では、フローチャートのループの書き方を、条件の考え方、繰り返し図形、ひし形の条件判定の例で整理します。

アルゴリズムの基本動作

アルゴリズムをフローチャートで表すとき、基本になる動きは大きく3つあります。

  • 順次処理:処理を上から順番に実行する
  • 分岐処理:条件に応じて処理の流れを分ける
  • 繰り返し処理:条件を満たしている間、または条件を満たすまで同じ処理を続ける

このうち繰り返し処理は、業務やシステムの流れを考えるうえで特に重要です。人が手作業で行っている確認、転記、集計、判定の多くは、見方を変えると「同じ処理を条件に応じて繰り返している」からです。

フローチャートでループを書く基本形

繰り返しをフローチャートに書くときのポイントは、繰り返す処理そのものよりも、繰り返しを制御する条件をはっきり書くことです。

繰り返し処理では、「いつ続けるか」と「いつ終わるか」を決める条件が必要です。

日常の動作で考えると分かりやすくなります。たとえば、ごはんをお茶碗に盛るとき、しゃもじで1回すくって終わるとは限りません。量を見ながら、ちょうどよい量になるまで何度か同じ動作を繰り返します。

  • 自分が食べたい量になっているか
  • 家族に頼まれた量になっているか
  • 決められた分量に近づいているか

このような判断が、繰り返しの条件です。業務であれば「未処理のデータが残っているか」「承認待ちの申請があるか」「エラーが解消されたか」といった条件に置き換えられます。

繰り返しの条件は2通りある

繰り返しの条件は、大きく分けると「回数や数値で判断できる条件」と「状態で判断する条件」があります。

回数や数値で判断できる条件の例は、次のようなものです。

  • 25mプールで100m泳ぐために、レーンを4回泳ぐ
  • 10人の顧客に案内メールを送るため、10件分の文面を作る
  • 一覧表の100行を、1行ずつ確認する

この場合は「4回」「10件」「100行」のように、条件を数値で表せます。処理する件数や回数があらかじめ分かっているときに使いやすい考え方です。

一方で、数値ではなく状態で判断する条件もあります。

  • 庭や校庭に生えている雑草を抜く
  • コップの水がなくなるまで飲む
  • 雨がやむまで屋根の下で待つ

このような場合は、「雑草が残っているか」「水が残っているか」「雨が降っているか」のように、状態を見て続けるか終わるかを判断します。

フローチャートでは、回数で判断する条件と、状態で判断する条件のどちらなのかを意識すると、流れを整理しやすくなります。

ループと繰り返しは同じ意味で使われることが多い

フローチャートを調べていると、「繰り返し」と「ループ」という言葉が出てきます。入門段階では、どちらも同じ処理を何度も行う流れを指す言葉として理解して問題ありません。

大切なのは、言葉の違いよりも、どの条件で処理を続け、どの条件で処理を終えるのかを図の中で読み取れるようにすることです。プログラムでは while 文や for 文として書く処理も、フローチャートでは条件判定やループ端記号を使って表します。

繰り返しの書き方

フローチャートで繰り返しを表す方法はいくつかあります。ここでは、基本として覚えておきたい2つの書き方を紹介します。

繰り返しの図形を使う

繰り返し処理を表す専用の図形を使う方法です。開始と終了を表す図形をペアにして、その間に繰り返したい処理を書きます。

繰り返し処理の開始と終了を表すフローチャート図形

このとき、開始と終了の図形には同じ繰り返し名を付けます。繰り返し名は、どの開始と終了が対応しているかを分かりやすくするための目印です。

また、図形の中には繰り返しの条件を書きます。ここで書く条件は、繰り返しを続けるための条件なのか、終わるための条件なのかを混同しないようにしましょう。

フローチャートを見る人が迷わないように、条件はできるだけ具体的な言葉で書くことが重要です。

たとえば、次のように日常の動作をフローチャートに置き換えられます。

25mずつ100m泳ぐ処理をループ端記号で表したフローチャート

草がなくなるまで草を抜く処理をループ端記号で表したフローチャート

条件の図形を使う

もう一つは、条件分岐で使うひし形の図形を使って、繰り返しを表す方法です。ひし形に書く条件に応じて、処理を繰り返す側と、繰り返しを終える側の矢印を分けます。

条件分岐の図形を使った繰り返し処理の流れ

次の水泳の図は、25m泳いでから「100m泳いだ?」と判定する後判定です。「泳いでない」なら処理へ戻り、「泳いだ」なら終了します。ひし形に継続条件を書くか終了条件を書くかによって、戻る側の答えが変わる点に注意してください。

25m泳いだあと100m泳いだかを判定する後判定のフローチャート

業務で使うときの注意点

フローチャートを業務や学習で使う場合は、処理の名前を抽象的にしすぎないことが大切です。「確認する」「処理する」だけでは、何を確認するのか、何を処理するのかが読み手に伝わりません。

たとえば、「データを確認する」ではなく「未入力の項目がないか確認する」、「メールを送る」ではなく「対象者リストの次の1件に案内メールを送る」のように書くと、繰り返しの対象が明確になります。

また、繰り返しには必ず終了条件が必要です。終了条件があいまいなままだと、処理がいつ終わるのか分からないフローになります。プログラムであれば無限ループ、業務であれば担当者が判断に迷う手順になってしまいます。残り件数、エラー、在庫のような具体例で確認したい場合は、終了条件の例を動かして確認できる記事で整理できます。

まとめ

繰り返し処理は、同じ処理を何度も行うための考え方です。フローチャートで表すときは、繰り返す処理だけでなく、続ける条件と終わる条件をはっきりさせる必要があります。

回数で判断するのか、状態で判断するのかを整理すると、フローチャートは読みやすくなります。プログラミングを学ぶ人だけでなく、業務改善やDXに関わる人にとっても、繰り返し処理の考え方は作業を構造化するための基本です。

次に読む記事

この記事でループの基本を確認したら、目的に合わせて次の記事に進むと理解しやすくなります。

練習問題で理解を確かめる

ループの書き方を確認したら、実際に値を追ってみましょう。フローチャートの繰り返し練習問題8問では、回数・終了時の値・比較条件などをクイズ形式で確認できます。解答・解説に加え、1ステップずつ実行して値の変化を追えます。

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