KPTとは?仕事と学びを改善する振り返りの基本
KPTは、仕事や学習を振り返るときに使いやすい整理方法です。Keep、Problem、Tryの3つに分けることで、続けること、見直すこと、次に試すことを分けて考えられます。
振り返りは反省会ではありません。うまくいかなかった原因を責めるためではなく、次の行動を少し良くするために行います。エンジニア、営業、講師、学習者など、継続的に改善する仕事では特に有効です。
KPTの3つの意味
- Keep:うまくいったこと、次も続けたいこと。
- Problem:困ったこと、期待通りに進まなかったこと。
- Try:次に試す具体的な行動。
大切なのは、Problemで止まらないことです。「時間が足りなかった」で終わるのではなく、「見積もりを30分単位にする」「着手前に確認事項を3つ書く」のように、次のTryに変換します。
具体例1:学習の振り返り
プログラミングを学ぶ人が、1週間の学習をKPTで振り返るとします。Keepは「毎朝20分コードを読めた」、Problemは「エラーの原因調査に時間がかかった」、Tryは「エラー文を検索する前に、どの行で起きたかをメモする」のようになります。
このように書くと、漠然と「もっと勉強する」ではなく、次回の行動が明確になります。
具体例2:チーム開発の振り返り
チーム開発では、リリース後にKPTを使うことがあります。Keepは「レビュー観点を事前に共有できた」、Problemは「仕様変更の連絡が遅れた」、Tryは「仕様変更が出たらチケットに影響範囲を書く」といった形です。
KPTはチームの感情を整理する道具にもなります。問題を個人の責任にせず、仕組みや情報共有の改善に向けやすくなります。
公的情報との関係
経済産業省の社会人基礎力では、考え抜く力やチームで働く力が重視されています。KPTは、自分やチームの行動を振り返り、次の行動に変えるための実践的な方法です。
IPAのデジタルスキル標準でも、DXに関するリテラシーを身につけ、変革に向けて行動できるようになることが示されています。ツールを導入するだけでなく、行動を改善し続ける姿勢が必要です。
KPTを書くときの注意点
- Problemを人の性格や能力の問題にしない。
- Tryは次回実行できる大きさにする。
- Keepも必ず書く。改善は良い行動を残すことでもある。
- 毎回同じProblemが出る場合は、仕組みや前提を見直す。
参考にできる公的情報
まとめ
KPTは、振り返りを次の行動につなげるためのシンプルな方法です。Keep、Problem、Tryに分けることで、良かった点を残し、課題を整理し、具体的な改善行動を決めやすくなります。