フローチャートの繰り返し処理の練習問題|カウンタ・合計・条件付きループを例題で解説
フローチャートの繰り返し処理は、説明を読むだけではなく、実際に例題を解きながら確認すると理解しやすくなります。特に、カウンタ、合計、条件付きデータ処理は、初学者がつまずきやすい基本パターンです。
この記事では、フローチャートの繰り返し処理を自分で書けるようになるための練習問題を3つ紹介します。下の教材で値の変化を1ステップずつ動かしながら、条件判定、処理、更新、終了の流れを確認してください。
フローチャートの繰り返し処理を練習する前に
練習問題を解くときは、先に「何を繰り返すのか」「どの値を変えるのか」「どの条件で終わるのか」を決めます。図形の名前だけで考えると、処理は書けても終了条件があいまいになりやすくなります。
- 繰り返す対象を書く
- 条件に使う値を書く
- 処理の中で変わる値を書く
- 終わる条件を書く
- 最後の1回を手で追って確認する
下の教材では、例題を選び、1ステップずつ進められます。まず自分で条件を考えてから、動きを確認すると練習になります。
練習問題を動かす
練習問題1:カウンタで5回繰り返す
最初の練習問題は、回数が決まっている繰り返しです。5回だけ同じ処理を行う場合、カウンタを使って「何回処理したか」を数えます。
考え方
処理を1回行うたびにカウンタを1増やします。カウンタが5未満なら処理を続け、5になったら終了します。
フローチャートに書く条件
カウンタが5未満? はい → 処理して、カウンタを1増やす いいえ → 終了する
よくある間違い
- カウンタを増やす処理を書き忘れる
- 「5以下」と書いて6回処理してしまう
- カウンタの初期値を書かない
回数指定の繰り返しでは、初期値、増やし方、終了条件の3つをセットで確認してください。
練習問題2:合計が10以上になるまで足す
次の練習問題は、合計値が目標に届くまで処理を続けるパターンです。たとえば合計が10以上になるまで3ずつ足す場合、合計は0、3、6、9、12のように変わります。
考え方
合計が10未満の間は処理を続けます。3を足した結果、合計が10以上になったら終了します。ぴったり10になるとは限らないため、「10と等しい」ではなく「10以上」を終了条件として考えます。
フローチャートに書く条件
合計が10未満? はい → 3を足す いいえ → 終了する
よくある間違い
- 終了条件を「合計が10と等しい」としてしまう
- 足す処理を書いたあと、条件判定に戻す矢印を書き忘れる
- 合計が目標を超える場合を考えていない
合計値を使う練習では、処理後の値が目標を超える場合まで想定すると、実際のプログラムや業務フローに近い書き方になります。
練習問題3:条件に合うデータだけ処理する
最後の練習問題は、一覧データを1件ずつ確認し、条件に合うものだけを処理するパターンです。たとえば点数が70点以上のデータだけを合格として数える場合を考えます。
考え方
この問題では、繰り返しを続ける条件と、データを数える条件が別です。まず「次のデータがあるか」で繰り返しを続けるか判断し、その中で「70点以上か」を判定します。
フローチャートに書く条件
次のデータがある?
はい → 点数を確認する
70点以上なら合格件数を増やす
いいえ → 終了する
よくある間違い
- 「次のデータがあるか」と「70点以上か」を同じ条件として書いてしまう
- 条件に合わないデータのあと、次のデータへ進む流れを書き忘れる
- 一覧の最後まで確認したあと、終了へ進む矢印がない
条件付きデータ処理では、繰り返しの条件と、処理するかどうかの条件を分けて書くことが重要です。
練習問題を解いたあとの確認ポイント
- 繰り返す対象がはっきりしているか
- 条件に使う値が処理の中で変わっているか
- 終了条件に近づく変化があるか
- 「続ける条件」と「終わる条件」を説明できるか
- 1回目、途中、最後の1回を手で追えるか
フローチャートは図形を並べるだけではなく、処理の状態を読み手に伝えるための図です。練習問題を解いたら、値の変化と矢印の戻り先を必ず確認してください。
関連記事でさらに学ぶ
繰り返し処理の基本は、フローチャートのループの書き方で確認できます。前判定、後判定、ループ端記号の違いは、フローチャートの繰り返し図形とは?で整理しています。
処理が終わる条件を重点的に確認したい場合は、フローチャートの終了条件の書き方も参考になります。値を変えながら基本の流れを確認したい場合は、動かしてわかる繰り返しの記事から読むと理解しやすくなります。
まとめ
フローチャートの繰り返し処理は、カウンタ、合計、条件付きデータ処理のような練習問題で考えると理解しやすくなります。どの問題でも重要なのは、繰り返しの条件に使う値が処理の中で変わり、終了条件に近づいていることです。
練習問題を解くときは、1ステップずつ流れを追ってください。カウンタが増える、合計が変わる、次のデータへ進むといった変化が確認できれば、繰り返し処理として読みやすいフローチャートになります。