フローチャートの終了条件の書き方|繰り返し処理を終える条件を例で解説

フローチャートの繰り返し処理で大切なのは、「何を繰り返すか」だけではありません。いつ繰り返しを終えるのか、つまり終了条件を決めることが重要です。

この記事では、繰り返し処理を終える条件の考え方を、残り件数、エラー、在庫の例で整理します。途中の値を動かしながら、終わる流れと終わらない流れの違いを確認できます。

フローチャートの終了条件とは

終了条件とは、繰り返し処理を終えるための条件です。たとえば「未処理のデータが0件になったら終了する」「エラーがなくなったら終了する」「在庫が0になったら終了する」といった判断が終了条件になります。

フローチャートでは、条件判定をひし形で表します。条件を満たす間だけ処理を続ける書き方もあれば、終了条件を満たしたら終了へ進む書き方もあります。どちらで書いても、最後に「何が変われば終わるのか」が読み取れることが大切です。

継続条件と終了条件の違い

繰り返しの条件には、継続条件と終了条件があります。継続条件は「処理を続ける条件」、終了条件は「処理を終える条件」です。同じ流れでも、どちらの言い方で表すかによって、ひし形の分岐の向きが変わります。

考え方条件の例はいの場合いいえの場合
継続条件未処理のデータが残っている?処理を続ける終了する
終了条件未処理のデータが0件?終了する処理を続ける

初心者の場合は、まず「何になったら終わるのか」を日本語で書き出すと整理しやすくなります。その後、フローチャートでは継続条件として書くのか、終了条件として書くのかを決めます。

動かして確認する終了条件

下の画面では、終了条件の例を切り替えながら、値が変わるたびにフローチャートの流れがどう進むかを確認できます。1ステップずつ進めると、条件がどのタイミングで false になるのかが分かります。

終了条件を試す

残り件数 5
開始 残り件数がある?0より大きい? はい 1件処理して減らす 条件に戻る いいえ 終了 条件に使う値が変わると、終了に近づきます。値が変わらない流れは安全停止で確認します。

例1:残り件数が0になったら終了する

データを1件ずつ処理する流れでは、「未処理のデータが残っている間、処理を続ける」と考えます。処理を行うたびに残り件数が1件ずつ減り、0件になったら終了します。

残り件数がある?
  はい → 1件処理して、残り件数を減らす
  いいえ → 終了する

この流れで重要なのは、処理の中で残り件数が変わることです。条件に使っている値が変わらなければ、いつまでも同じ判定になってしまいます。

例2:エラーがなくなったら終了する

入力内容の修正では、「エラーが残っている間、修正を続ける」と考えられます。修正によってエラー数が減り、0件になったら次の処理へ進みます。

エラーが残っている?
  はい → エラーを1つ修正する
  いいえ → 次の処理へ進む

この例では、終了条件を「エラーが0件」と表せます。フローチャートのひし形に「エラーが残っている?」と書く場合は、はいで修正へ進み、いいえで終了側へ進みます。

例3:在庫が0になったら終了する

在庫を1つずつ出荷する流れでは、「在庫がある間だけ出荷する」と考えます。在庫が0になったら、出荷処理を続けてはいけません。

在庫がある?
  はい → 1つ出荷して、在庫を減らす
  いいえ → 出荷を終了する

在庫のように下限がある値では、0になった後の処理をどう防ぐかも大切です。終了条件があいまいだと、在庫がないのに出荷するような流れになってしまいます。

終わらないフローチャートになる原因

繰り返し処理が終わらない主な原因は、条件に使っている値が変わらないことです。たとえば「残り件数がある?」と判定しているのに、処理の中で残り件数を減らしていなければ、いつまでも「はい」になってしまいます。

  • 終了条件を書いていない
  • 条件に使う値を処理の中で更新していない
  • 増やすべき値を減らしている、または減らすべき値を増やしている
  • 「はい」と「いいえ」の矢印が逆になっている
  • 終了へ進む矢印が条件判定から出ていない

フローチャートを書いたら、条件に使っている値が処理の中で終了に近づいているかを確認してください。終了に近づく変化がなければ、繰り返しは止まりません。

終了条件を書くときの手順

  1. 何を繰り返すのかを書く
  2. 何になったら終わるのかを書く
  3. 条件に使う値が処理の中で変わるか確認する
  4. ひし形から「続ける矢印」と「終了する矢印」を分ける
  5. 1回目、2回目、最後の1回を手で追って確認する

この順番で考えると、フローチャートの図形より先に処理の意味を整理できます。図形の名前だけで判断するよりも、どの条件で終わるのかを明確にするほうが実務では役に立ちます。

関連記事でさらに学ぶ

繰り返し処理全体の基本は、フローチャートのループの書き方で確認できます。前判定、後判定、ループ端記号の違いは、フローチャートの繰り返し図形とは?で整理しています。

条件や回数を変えながら繰り返し処理を確認したい場合は、フローチャートの繰り返しとは?も参考になります。フローチャート全体の基本を確認したい場合は、フローチャートの基本から読むと理解しやすくなります。

まとめ

フローチャートの終了条件は、繰り返し処理を安全に終えるための条件です。「何を繰り返すか」だけでなく、「何になったら終わるのか」を決めることで、読みやすく間違いにくいフローチャートになります。

終了条件を書くときは、条件に使う値が処理の中で終わりに近づいているかを確認してください。残り件数、エラー、在庫のように具体的な値で追うと、終わる流れと終わらない流れの違いを見つけやすくなります。

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